ホームページやブログを持つにあたって、必要になるドメイン。
「どうせなら独自ドメインがいいよ」とはよく聞きますね。なぜなのでしょう。
例えばあなたに
そんな思いがあるなら、独自ドメインの方が良いのです。
この記事では、「独自ドメインを取得すると何が良いのか?」といったお話を中心に、具体的な取得方法の流れや注意点をお伝えしています。
「お金をかけてまで取得する意味はあるの?」「無料ブログじゃだめなのかな?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
独自ドメインとは?
ドメインの話は、住宅に例えると分かりやすいです。
- サーバー = 土地
- ドメイン = 住所
- ホームページ = 住宅
と考えてみてください。
ホームページは、「サーバー」という「土地」の上に、「ドメイン」という「住所」を決めて、「ホームページ」という「家」を建てるということです。
住宅をさらに分類すると、「賃貸」と「持ち家」に分けられますよね。
ドメインにも、賃貸と持ち家のような違いがあります。
- 無料ブログ(アメブロなど)を使うドメイン = 賃貸
- 独自ドメイン = 持ち家
例えば、アメブロでブログを開設すると
ameblo.jp/irobanashi
のようになります。
スラッシュ以降の「irobanashi」は自分で決められますが、「ameblo.jp」は決められません。
amebloというオーナーさんが所有している土地(サーバー)を借りて、ブログを開設しているからです。
対して、発達凸凹情報サイトのホームページアドレスは、
hattatsu-dekoboko.com
先頭に「ameblo.jp」のようなものは、ついていません。
これが独自ドメインと呼ばれるもので、オーナーもいない、持ち家です。
ホームページ開設の手間などを考えると、ameblo のようなサービスを使う方が、簡単なのは確かです。
ただ、お仕事で使うなら、独自ドメインを取得することを強くおすすめします。
独自ドメインのプラス面にはどんなものがあるか、続けてご紹介しますね。
独自ドメインを取得する4つのメリット
独自ドメインを取得するメリットには、次のようなものがあります。
①完全に自分のものにできる
前述したように、独自ドメインは、住宅に例えると持ち家です。
独自ドメインを取得することで、作成したホームページは完全に自分が所有することになります。言わば、自分の資産です。
それに対して、アメブロでブログを開設することは、賃貸でお家を借りているような状態。
大家さんに「賃貸やめます」と言われたら、お部屋から退去するしかありません。無料ブログも、そういったリスクはゼロではないのです。
住宅はまた探せばよいですが、ブログは一から作り直さなくてはなりません。それを考えると、失うリスクなく、コツコツと作り上げられる独自ドメインのホームページは、価値があると分かります。
②信頼度が上がる
もしあなたが、誰かのサービスを受けようとして、次のような2人がいたら、どちらにお願いしますか?
「この人は、借り物でない自分のホームページをちゃんと持っているんだな」
そう感じて、独自のホームページを持っている人に、お願したくなるのではないでしょうか。
「ちゃんとしていそう=信頼できそう」ということですよね。
これは「信頼される」という自分にとってのメリットだけでなく、お客様にとっても「安心できる」というメリットが生まれることにもなります。
③SEO的に有利
私たちがインターネットで検索をするとき、普通は検索結果の1ページ目から見ていきますよね。
この検索結果に大きく関係しているのが、SEOです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」という意味。噛み砕くと、「何かしらのキーワードでGoogle検索されたときに、上位表示されるような対策をする」ことだと理解してください。
Googleのような検索エンジンは、「このウェブサイトには、良い情報が載っているな」と評価したページを、検索結果の1ページ目から順番に表示しています。
この評価を得るためには、検索者が満足できるホームページにすることが一番大事。
ただ、評価はドメイン単位でされるため、どんなドメインを使っているかも重要なのです。
これは、昨今のGoogleの仕様が、「検索結果に色んなドメインのページを表示させる」というものであることが影響しています。
例えば、「子育て イライラ」というキーワードで検索したら、アメブロから1記事、noteから1記事・・といった検索結果になるのです。
「アメブロで良い記事を書いたのに、他のアメブロ記事があって、自分のページがなかなか上位に表示されない」
独自ドメインであれば、「同一ドメイン」という影響を受けずに評価を得られる。SEO的に有利だと言える理由はここにあります。
④自分のメールアドレスが持てる
独自ドメインを取ると、自分のメールアドレスも持てます。
例えば、info@f-creation.com のようなアドレスが持てるので、Gmailなどのフリーメールのように、迷惑メールにされるリスクは少なくなります。
自社のメールアドレスがあるというのは、信頼度にも良い影響があります。
もちろん、独自ドメインのメールアドレスであっても、Gmailの受信トレイに届きます。フリーメールと同じように、スマホでチェックもできますので、安心してください。
独自ドメイン取得はどこでするの?
独自ドメインは、ドメインの登録・販売をしている会社で取得します。
代表的なところでは、
といった会社があります。
どこを選ぶかによって、ドメイン価格や、取得できるドメインの種類などが違ってきます。
大きなところではやはりムームードメインです。
ドメインの種類とは、.comや.netといった、ドメインの一番最後の部分を指します。
種類の違いは、銀座に土地を持っているのか、地方の山間部に土地をもっているのか。
この違いと同じようなものだと思ってください。
ドメイン販売会社によって、何百種類ものドメインを扱っていたり、数十個ほどだったりと、違いがあります。
例えば、ムームードメインでは、400種類以上のドメインを扱ってます。取得ドメインにこだわりたい場合は、ムームードメインのような会社の方が、欲しいドメインを見つけやすいですね。
「特にこだわりはない」という場合は、定番の.com や .net の取得で大丈夫です。定番ドメインはどの会社でも扱っています。
ドメイン価格は、どの種類を取得するかによって差が出ます。
50円とか80円とか、100円もしないドメインもあれば、取得だけで何十万円とかかるドメインも。
.comのような定番のドメインであれば、1,000円程度で取得できます。
「同じ種類のドメインでも、会社によって価格が違うのか?」というと、多少の差はあるものの、ほぼ同じと考えて大丈夫です。
独自ドメイン取得と同時にすること
もう一つ、独自ドメイン取得を考えるときに、決めることがあります。
サーバーの契約です。
土地がないと家が建てられないように、独自ドメインだけ取っても、サーバーがなければ、ホームページは作れません。
なので、レンタルサーバーも一緒に決めてしまいます。
レンタルサーバー会社は、ドメイン管理会社も持っていることも多く、グループ企業同士で組み合わせて使うと、手続きもスムーズです。
F-Laboがおすすめするなら、次の2つ。
独自ドメインを「〇〇.com」で取得し、サーバーを標準的なプランで契約した場合の金額をあげておきますので、参考にしてください。
どこの会社を使うか、どんな種類のドメインを取るかで、多少差は出てきますが、ホームページの運営は月に1,000円くらいかかると考えておくと良いです。
独自ドメイン取得の具体的な流れ
設定の手順は、各会社で分かりやすい解説があり、チャットやメールなどでも対応してくれます。
また、代表的な会社であれば、多くの関連記事がネット上にあり、困ったときは情報も見つけやすいです。
F-Laboでも、独自ドメイン取得の具体的な流れを別の記事でまとめていますので、参考にしてください。
ムームードメインとロリポップを使う場合はこちら。
エックスドメインとエックスサーバーの記事はこちら。
独自ドメインを取得するときの5つの注意点
独自ドメインを取得するにあたっては、注意すべきポイントもあります。
5つお伝えしますので、確認しておきましょう。
①商標名やサービス名などはドメイン名に入れないほうがいい
商標登録されているような名称や、会社名、サービス名としてすでに世の中にでている名称は使わないほうが良いです。
例えば、wordpressのドメインポリシーには次のように記されています。
WordPress 商標に関するさまざまな理由により、WordPress についてのサイトや関連サイトを立ち上げる際には「WordPress」をドメイン名に使わないようお願いしたいと思います。代わりに「wp」などの変化形のものを使うようにしてください。
(出典:WordPress)
商標権に触れてしまうこともあるため、完全オリジナルのドメインで取得しましょう。
「この名称はどうかな?」と気になったときは、商標を検索して確認することも大事です。
特許庁のHPで検索方法が確認できますので、参考にしてください。
②維持費を確認する
ドメイン取得時には、更新費も必ず確認しておきましょう。
取得金額が100円という安さでも、更新費が5,000円なんていうドメインもあります。
維持費をできるだけ抑える場合は、しっかりチェックしておきましょうね。
③過去の運用歴に注意
新規ドメインだと思って取得して、実は過去に運用歴のある中古ドメインだった…。稀ですが、こんなケースもゼロではありません。
過去に運用歴があるドメインを使った場合、評価も過去のものを受け継いでしまうこともあります。
低評価のドメインを使ってしまうと、いくら頑張ってホームページを作り込んでも、検索結果が上がっていかないということもあり得るのです。
独自ドメインを取得するときは、過去の運用歴の有無をチェックしておくと安心です。
過去の運用歴の調べ方として、Wayback Machineというツールで調べる方法があります。
Wayback Machineは、インターネット上の図書館のようなもの。世界中のウェブ情報を取得・保管していて、誰でも閲覧できます。
使い方は、トップページトップにある検索ボックスに、調べたいドメインのURLを入れ、隣にある[BROWSE HISTORY]をクリックすればOKです。
検索結果はこのように出てきます。
黒い棒グラフのような部分は、Wayback Machineが該当Webサイトのデータを取得した部分です。
もしも新しいドメインのつもりで調べ、このような結果が出てきたら、「過去に運営歴のあるドメインだ」と判断できることになります。この画像だったら、「2017年には運営されていたドメインなんだな」と分かります。
ドメインを決めるときの判断材料の一つとして、使ってみてください。
④Whois情報公開代行の設定を忘れずに
独自ドメインを取得すると、管理会社に取得ドメインを登録し、管理してもらいます。
登録時には、「whois情報」を入力します。
Whois情報とは、誰がドメイン所有者であるかを確認するための情報で、名前や住所といった基本的な連絡先です。
この情報は、インターネット上に公開されるというルールがあるため、何の設定もしなければ、自分の個人情報がインターネット上に公開されっぱなしという状態になります。
これ避けるために使うのが、「Whois情報公開代行」というサービスです。
このサービスを使うと、Whois情報はドメイン管理会社の会社名や住所で公開されることになります。
設定は、登録時にチェックを入れるなど、簡単な設定です。忘れないように設定しておきましょう。
⑤サーバー契約時についてくるドメインは独自ドメインではない
サーバーを契約すると、「初期ドメイン」というものが無料で付いてきます。
例えば、エックスサーバーだったら 、「〇〇.xsrv.jp」というドメイン名になります。
このドメインでホームページを作ることもできますが、ドメイン名に「xsrv」が付いたエックスサーバーのドメインであり、独自ドメインではありません。
ホームページを開設するときは、自分で取得した独自ドメインを使うようにしてください。
まとめ
独自ドメインでホームページを作ることは、ドメインを完全に自分で所有することとなり、SEOや信頼度の面でも有利です。
維持コストもそれほどかからないため、迷っているのではれば、ぜひ取得することをおすすめします。
注意点も参考にしながら、挑戦してみてくださいね。
「独自ドメインを取って、ホームページを作ってみよう!あと他には、どんな準備が必要なんだろう?」という人は、詳しく解説した記事があるので、そちらも読んでみてくださいね。